2010/01/25

カウエル理論の勉強メモ


カウエルの理論について友人と勉強していて、知識補完のために作ったメモ (Evernoteからのコピペ、というかほぼそのまま)。

友人→音楽学を専攻する院生。電子音楽に興味がある。 
僕→てきとーに音大でピアノやって、てきとーに理科大で物理ごっこやってた

以下本題。

全ての基礎を「音」に置く。
そもそも音とは?

・空気の振動

例えばピアノでA4の弦のみを鳴らすと、1秒間に440回弦が振動(調律による)→1秒間に440回空気に振動が伝わる

目盛りは無視してみてくれ
例えば縦軸をギターの弦の平均の位置からのズレ、横軸を時間として考える。




波が(ギターの弦が)3往復している。この場合、ギターの弦が3回振動した、と考える。
仮にグラフの右端が1秒だとしたら、3回/1秒。つまり3Hzとなる(実際には聞こえるハズがないが)。
上のピアノの例の場合だと、これが440回分あるということ。(ただし実際にはもっと複雑な波形になる。そしてその形が”音色”を特徴付けるのだ)。



コレは1秒間に6回振動している。上の2倍だ。
周波数が2倍になると音の高さも2倍に聞こえる。


そして下が二つのグラフを重ねたもの。赤丸の点が一致している事に注目。


そしてこれはこう考えることもできる

6Hzの音は3Hzの音を含んでいる

同様に9Hzの音は3Hzの音を、一般に3×1,3×2,3×3,3×4・・・・ヘルツの音、つまり”倍音”は3Hz(基音)を含んでいる。

例えば3HZの音をC_base(実際には違うが)、6HZの音をオクターブ高いC、9HZの音はGと割り振る。
確かに C:G=6:9=2:3 となっていて、よく知られている完全5度の比率と一致する。

また、
C_base:C:G=1:2:3 

倍音の数がふえても同じ。


ところで、上の図の例にあてはめると、C_baseが振動している間にCは2回振動している事がわかる(同時に鳴らした場合)。

C_baseが1回鳴っている間にCは2回鳴っているとみなす事もできる
そこで、Cの「音の長さ=音価」をC_baseの1/2としてみよう!

というのがカウエルのideaだ!

同様に、
C_baseが1回振動している間にGは3回 → Gの音価をCの1/3としてみよう

CとGの音価の比率は(以下記号だけで音価を表す)

C_base:C:G=1:1/2:1/3

C:G=1/2:1/3=3:2

と、周波数と逆比になる。

これも倍音の数が増えても同じ。

このとことん倍音(比例)を基本としたアイディアを、音の長さ以外にも、テンポ、拍子、拍数にも拡張する。



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3倍まで含めたグラフ